まだ誰も書いていないものを書き続けたい。遊び心と情熱の文芸誌。
又吉直樹率いる「第一芸人文芸部」のメンバーが集まり、又吉自身が編集長を務めて生まれた文芸誌の創刊準備三号。執筆陣は、創刊メンバーの又吉、ピストジャム、ファビアンに加え、バイク川崎バイク、しずる・村上が参加している。
●残影—掌編小説集— 又吉直樹
流れていく気配
髭
打ち上げにて
蜘蛛の足
阿伽耶
●3 Seconds バイク川崎バイク
●いつかの花火 村上純
●獣のワルツ—動物ショートショート集— ファビアン
ホンモノ志向
ケンタウロス狩りに参加して
走馬塔
●書評 ピストジャム
「チョコレート・アンダーグラウンド」アレックス・シアラー
「みどりいせき」大田ステファニー歓人
「箱の中」木原音瀬
「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン
「6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む」ジャン=ポール ディディエローラン
「一遍踊って死んでみな」白蔵盈太
「ひきなみ」千早茜
「ヘブンメイカー」恒川光太郎
「夢見る帝国図書館」中島京子
「杉森くんを殺すには」長谷川まりる
例えば、本書に収められた作品群からは漏れなく人間の息吹や心の揺れを感じることができるだろう。
表現の転換期の作品群として残せることが大変嬉しい。
又吉直樹